KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2019年2月号
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思い通りにいかないのが人生。前さえ向いていればいい人生思い通りにはいかないから…とおっしゃるかも知れません。でも、そんなことは初めから分かっていることです。私は学歴も社会的な基盤もない人間ですから、いつも一寸先は闇の中を走り続けて来ました。前を向いているだけで支えてくれる人たちがたくさんいて下さったおかげで今があります。2009年にがんで胆のう、肝臓、十二指腸を全部取りました。何とか回復してひと安心と思った矢先の2014年、6月10日に、またがんが見つかり、今度は脾臓と膵臓を全部取らないといけないことが解り、既に決まっていた7月10日の京大の山中伸弥先生との対談を済ませた翌日、10時間の手術を受けました。いまは元気です。やることがある限り生きなければと思っているから元気なんです。どんなときも希望を失ってはいけません。21

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