障がいのある人たちが働く場をつくることもオーガニック。農産物だけでなく、畑から食卓までの有機的なつながりも含め持続可能な世の中をつくっていきたい。農作物をつくる人も食べる人も、自然に支え合うオーガニックな生態系をつくり、持続可能な社会を提案されている福井さん。オーガニックといえば、土づくりに注目しがちですが、耕し方のみならず、食べ方や買い方、働き方も、全てつなげて考えるのが「本当の有機農業(オーガニック)」。淡路島で有機栽培された規格外の玉ねぎを障がいのある人たちが加工した「オニオン・キャラメリゼ」のプロデュースをはじめ、民間企業に向けた障がい者雇用促進セミナーやコンサルティングなど、オーガニックな社会につながる活動に尽力されています。株式会社プラスリジョン 代表取締役さん福井 佑実子今回、お話を伺ったのは…有機農業の課題と福祉の課題を解決したいと2008年に会社を設立しました。会社名には「プラス」するのは「リジョン(融合)」という活動方針を込め、分野横断的なメンバーでプロジェクトチームをつくり活動しています。福井さんは農林水産省が推進する6次産業化(農林漁業者の利益向上・所得向上のために1次産業の生産だけでなく2次産業の加工や3次産業の流通も視野に入れた事業開発/商品開発)をめざす農林漁業者のアドバイザーとして全国各地の産地にも足を運びます。誌面に登場する井上農園も兵庫県の6次産業化認定事業者です。輝く女性Vol.7連 載インタビュアー・三好 万記子株式会社プラスリジョン 代表取締役 福井 佑実子民間企業、国立大学産学連携組織勤務を経て2008年株式会社プラスリジョン設立。ETIC.主催STYLE2004入賞(2004年)、NEC社会起業塾6期生(2007年)、SVP東京 協働採択(2009年)大阪府第4次福祉計画策定委員(2010〜2011年)農林水産省施策・6次産業化プランナー(2012年〜)、ユニバーサル社会づくり賞・兵庫県知事賞(2013年)有機JAS認証・判定員・検査員(2013年〜)三好 万記子(みよし まきこ)株式会社ターブルドール 代表取締役神戸女学院大学卒。パリに3年間滞在中、フランス料理を学ぶ。ル・コルドン・ブルーにて料理ディプロマ、リッツ・エスコフィエにてお菓子ディプロマを修得。帰国後、西宮市・夙川にて料理サロン「Table d'or」主宰。また出張料理人としてケータリングも展開、料理はもちろんディスプレイを含むトータルコーディネートに定評あり。企業へのメニュー開発、レシピ提供など、「食」を幅広くプロデュース。二児の母。32
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