KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年12月号
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―当時から作曲、編曲も手掛けておられますが、独学で?エレクトーンコンクールに出るための曲は書いていましたが、音大で本格的に音楽教育を受けたわけでもなく、自分のバンドの曲を書き続けることで勉強してきたというのが正直なところです。あるとき、クラシック界の友達に「フルオーケストラの楽譜書けるか?」と聞かれ、「書ける」と答えてしまい(笑)。急いで本を買い、必死で勉強して、書いた曲をマエストロから「なかなかいい譜面だ」と褒めていただき…。いつも自分を追い詰め、修羅場をくぐり抜けて成長してきたかな。―ピアノ演奏もジャンルの枠を超えてマルチですね。ジャズもポップスもロックも好きですから、その場、その場で求められているピアノを弾きたいと思い、それぞれに違う流儀に則って演奏しようと心がけています。例えばポップスやシャンソンの歌手のバックで演奏するなら、ちょうどいいタイミングでちょうどいい音を出せるように、歌に耳を澄まします。今日のようなジャズセッションなら、ある程度暴れた音で演奏できます。ポップスやロックが圧倒的に多い中、ジャズピアニストとして呼んでいただけるのはとてもありがたく、僕自身も楽しめるステージです。―クラシックを本格的に始めたのも、あえて自分を修羅場へと?聴くのは好きでしたが、灘中高時代、格段にピアノが上手な人たちを見て、クラシックは彼らに任せて自分はジャズやポップスを弾くと決めていました。ソノダ40

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