KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年12月号
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和女 着物も男仕立て着てたものね。あやめ 男にならないとお客が迷うと思って。でも自分は男になりたい訳じゃないし、女のままで落語やりたいのに、なんか違う方向に行っているなって。試行錯誤の結果、ないならば創ろうと創作やるようになったんですね。創作をはじめて演じたときに、ピンクの着物で、ポニーテールにリボンつけてって感じだったんですけれど、女子大生しか出てこない話だったので違和感なく楽にできて、それからずっと創作です。和女 そんな妹をハラハラしながら見ていました。でも悩んでいる感じではなくて、やってみようという感じでしたね。陰の花形、お囃子の仕事─お囃子さんは寄席の音楽を全部担当するのですか。和女 太鼓や鉦などの鳴り物と笛は噺家さんが担当するんです。落語のお囃子は女性と決まっていて、担当は三味線と唄です。基本的には出囃子とはめものですね。はめものとは落語の中での音楽の演出で、話に合わせて演奏します。あとはマジックや踊りなどの色物の音楽もやります。この日の着物はキュート(和女さん)&クール(あやめさん)36

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