KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年12月号
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Q.ハマっているグルメや気になるお店はありますか。A.手前みそになりますが、私の企画した「チョコレートバイヤーみりオリジナルチョコ」です。チョコ旅の旅先で出会った世界各国のオイシイものをチョコで再現しました。魚介味満載のクラムチャウダー味のチョコとか、パッケージも凝っています!https://www.felissimo.co.jp/merryshopping/wk48958/gcd715937/三好さんからの質問コーナーに思えましたが、みりさんのなかではつながっているんですね。人もチョコもそれぞれの個性を認め、素晴らしいことを発見して、伝え、それで幸せをもたらす。「幸せを見つけだす天才」のみりさんの周りにはいつもチョコのような甘いハッピーがあふれているように思います。すね。世界各国を駆け巡っておられるみりさんですが、合間をぬって臨床美術のワークショップを開いておられます。私も参加させていただきましたが、自分の新たな側面を発見できる素晴らしい時間でした。実はチョコの仕事を始めた最初の頃は、海外との取引は意思の疎通も難しく、輸送中に溶けたり壊れたりのトラブル続きだったんですね。「辞めてしまいたい!」と何度も思っていた時、奇跡的に「臨床美術」と出会い、興味をもって資格を取りました。認知症の症状の改善を目的に医療現場で導入された「臨床美術」は絵を描くことで脳を活性化させるのですが、自分や他者を肯定、みんな違ってみんないいという考え方がベースとなっています。嘘をつかず、否定をしない、人それぞれ違っていいという考えを学び、自分のなかの悩みがスポーンと抜けきりました。お客様の声や買い付けをするショコラティエの方との関わり方に対する考え方が変わると、周りのベクトルも変わり、仕事もどんどん楽しくなっていったんです。カカオと砂糖、ミルクというシンプルな素材で構成されるチョコも、作り手個々の表現なんですね。味や形の好みは人それぞれですが、どんな表現のチョコがあってもいいんです。多様性を受け入れることがチョコの世界を成長させていくと感じて、今は大好きな仕事と向き合っています。…チョコレートと臨床美術、一見まったく接点のない世界臨床美術オフィスワークショップは毎月フェリシモで開催しています33

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