KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年12月号
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本では手に入らない、日本未上陸は絶対条件。味はもちろん、チョコをつくることが好きなショコラティエの商品を基準に選びます。掲載は“チョコで語る”見せ方を徹底します。おチョコ様(笑)の世界観をつくりあげ、つくる人、紹介する私たち、購入いただくお客様、誰一人傷つかない、皆がハッピーになるのが私のカタログづくりのモットーです。…カタログを見れば、作り手の想いを、バイヤーのみりさんがきちんと理解していることがわかるということですね。買う私達もしっかり読み込み、世界観を理解して味わうと美味しさが倍増しそうです。…2019年のバレンタインシーズンに向けたチョコカタログ、フェリシモの「幸福(しあわせ)のチョコレート2019」では最高にレアな海外チョコ約150点を紹介。「チョコの冒険者たちへ」というテーマで、冒険的なトライ、手つかずの地域からの初上陸が30ヶ所以上もあるとか。印象に残った発掘エピソードはありますか。おいしいチョコを探し求めて23カ国目、初上陸のオーストラリア・タスマニア島で出会ったコールリバーファームの「ベリーココナツチョコ」は衝撃的でした。場所柄、イチゴ畑に囲まれた牧場系チョコを想像していたのですが、洗練された最先端の工房でびっくり。作っているのはベルギー人のパティシエで、数年に一度ぐらいしか会えない天才ですね。ラズベリーピューレを吸わせてキャラメライズしたココナツと自家栽培のラズベリーを混ぜ、タスマニアのミルクを使ったホワイトチョコレートのタブレットに、ローストココナツとフリーズドライのラズベリーをトッピング。まろやかなホワイトチョコと香ばしいココナツが溶けあって、ラズベリーの酸味が追いかけてくる、衝撃のおいしさです。あとオーストラリアではマヌーコの「ローズローチョコ&セサミローチョコ」もおすすめ。ヴィーガン&ローという希少なチョコで、お豆腐のように滑らかでやさしい、チョコの新ジャンル的な味わいです。…お話を伺っているだけでどちらも食べたくなっちゃいま対談ホスト役の三好万記子さん(写真左)とみりさん(写真右)。「おうちでおまつり気分 世界のごはんプログラム」で紹介したスペインの家庭料理、鶏肉&チョコソースのレシピを進化させ、今年のクリスマスレシピはビーフシチューにチョコとシャンパンを加えてみました!と笑う三好先生に、みりさんも「美味しそう~」とニッコリ。32

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