KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年12月号
27/55

小山 流行らせるためには、まず違和感ですよね。その人たちが持っている常識に対して、僕がどんな違和感を感じるか。「これはおかしいのでは?」と思うことがどんなお店にもあるじゃないですか。でもその人たちは気づいていない。だから外からの眼で弱点を指摘するんです。どこが弱点か気づいてそれを直すことを僕は「事の新製品」と呼んでいますが、手直しするだけでその業種ではかなりオリジナリティのある磨き方ができると思うんですよ。いまから独立する人は不安で仕方がないし、いままで学んでいたところの常識が常識だと思っているんです。でもその中で自分がこうしたいというのは持っころからはじまり、リアクションをみて商品になったりしていくんです。この会社も最初は僕の独り言を聴いてくださる方がいて、面白いと言ってくれて、次にはちゃんとした形にまとまってくるというプロセスです。それってとっても大事で、ちゃんとコンセプトがしっかりしている社名だと思います。─兵庫ヤクルト社長の阿部泰久さんも加わるそうですが、3人の役割分担はどうなりますか。矢崎 3つ本部がありまして、小山さんは企画本部長、阿部さんは営業本部長、僕はその他本部長です。小山 僕はとにかく思いついたことを言うだけ(笑)。僕は業種を問わず、お店を流行らせることには絶対自信があります。矢崎 そこが重要で、この会社はグルメツアーの会社じゃなくて流行らせる会社、クリエイティブな側面の強いコンサルティング会社です。小山さんの魔法をかけるコンサルティングなので、職種は問いません。ているんです。確かにしたいことを持つことは悪いことではないけれど、しなければいけないことを持つことの方が有効で、それを本人がわかっているかどうかです。矢崎 「事の新製品」って面白いキーワードですよね。見る角度を変えるだけでいろいろなことが変わるんだけど、そこにずっといると何も浮かび上がってこないんです。そういう意味でも外の目が入るというのは良いんでしょうね。何を以てクリエイティブなのかわかりませんが、創造的じゃない状態を変えることですよ。普段の状態は創造的ではないですよね。それを変えるためにはまず見方を変える、動き方を変えることだと思います。27

元のページ  ../index.html#27

このブックを見る