KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年12月号
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ろありますよね。でもそれまで自分たちが味わってきた一定の基準があって、それを少し超えるだけでその人の1位を記録するんです。そうなるとわざわざ三田に来なくてはいけない理由になる。それってひとつの観光ではないですか。いまは知り合いだけでやっていますが、それを一般の人たちに紹介することでビジネスになるのではないかと思うんです。矢崎 神戸のレストランでもプロデュースできそうですよね。小山 神戸の一品料理食べ歩き会というのを企画したことがあるんですよ。僕の思う「ここの店のこれが美味しい」という各お店のスペシャリテだけを食べに、次から次へと店を巡るんです。22時半ぐらいの遅い時間になればコースの時間が終わる頃なので、知り合いの普段コース料理しかやっていないお店のシェフたちに「〇時に〇人で行くから、1品だけ用意できない?」と無理のない範囲でお願いをして、東京から来られた友人たちをもてなしたことがありました。全部で12軒くらい回ったんです。矢崎 めっちゃ面白いでしょ?小山 それに参加したホリエモンがいま全国で同じことをやっていますよ。もちろん、それぞれの地域にナビゲートする人を見つけて。矢崎 その話を聞いたときに、ミシュランとはまた違う楽しさがある。街全体を一つのコース料理のように回るのも違った感覚で面白いですよ。小山 いろいろなジャンルでこういう企画が可能だと思いますが、常にお店の情報をもっていないといけません。矢崎 そういう体験は一生忘れないでしょうね。東京でそれをやろうと思うと街が大きすぎますが、神戸はぴったり。しかも料理だけでなく、例えば美しくなりたい人を満足させるなど、いろいろなジャンルでできそうです。上質な体験をデザインする会社を目指したいですね。視点を変えて創造的に─会社の名前は考えていますか。小山 hitorigoto株式会社です。もうひとつ候補があったのですけれど。「月光仮面」という。矢崎 「月光仮面」は登録商標でした。絶対忘れない名前ですけどね。小山 どんなことでも頭の中で考えて、言うか言わないかじゃないですか。僕らの創作は言うと26

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