KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年11月号
51/53

ら、大学生として神戸について学び、どんな良い所かその魅力を知れば、住み続けたい、そして、神戸の発展に貢献したいという気持ちが生まれます。このように地域に愛着が生まれれば、その地域の人口減を食い止めることにもつながります。本学の人物教育の柱の一つが、地域連携教育です。在学生の地元にも目を向け、若者を一緒に育ててくださいとお願いし海側から望む校舎の全景て自治体と包括連携協定を結んでいます。神戸市だけでなく、加古川市、姫路市、堺市、和歌山市、三原市、徳島市など、実際に訪問し、地域課題について学びます。卒業してその地域で活躍してくれたら、地域活性化にもつながります。大学の役割として重要です。無限の可能性を引き出す「結節点」iCommons―100周年を記念して素晴らしい施設ができましたね。 「KONAN INFINITY COMMONS」通称iCommons。無限の可能性を引き出す「結節点」と位置付けています。航空写真で見ると、ちょうどキャンパス内で結節点に位置し、学生もまずここに行ってから各教室に向かうという場所です。1300席を有する学生食堂「Hirao Dining Hall」があります。これは、平生先生が、当時、学生と教員が一堂に会し昼ごはんを食べる食堂を作ったことに因んで名付けられたものです。茶室や歌舞伎・能楽練習場、多目的ホール、フィットネスルームなどもあります。文化部にもみんなの目に入る所へ出て活動してもらっています。スポーツ・健康リテラシーも人物教育の柱の一つです。フィットネスルームやスタジオを作りました。「融合」の場。人が集まり、そこから新しい化学反応が起こることを期待しているところです。―甲南大学のこれからの方向性は。いつも少しゆとりをもって、ここぞという時はしっかり頑張る。それぞれの「幸せ感」をちゃんともっていて、品格があり、人や社会とのつながりを大切にする。そんな甲南の情緒を大事にしていきたいですね。AI、スマホの時代では、自分で考え突破する力を養う人物教育がますます大切になります。平生先生の教えを今に当てはめながら更に洗練された人物教育を進めていきます。「どんな雰囲気の大学か?」。ぜひ一度、iCommonsを訪ねてみてください。51

元のページ  ../index.html#51

このブックを見る