KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年11月号
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しかし、そのビジョン達成のための活動を具体的にどのように進めていくか。トップダウンで強制できるものでもありませんし、仮に強制したところで各自が積極的に取り組もうという気持ちにはなりにくいでしょう。そこで、甲南新世紀ビジョンに向けて、先生方の意志で、やるべきテーマを挙げてもらい、それらを束ねて全学で実行していく仕組みをつくりました。現在は、人材育成、グローバル、スポーツなど9つのテーマにグルーピングし、50以上のプロジェクトを推進しています。50人以上がプロジェクトリーダーとして活動しているわけです。それが今、本学の活性化に大きく貢献しています。世界で学び、地域で学ぶ―平生先生の理念の一つ「人物教育」をずっと重視されていますね。人物教育では、共通教育が重要になります。いわゆる一般教養はもちろん大事ですが、まずは自分の人生をデザインしていく力を磨くことが大事です。そして、グローバル力の育成も重要です。これは決して語学資格試験対策のような教育では身につきません。どんどん海外へ出ていき、そこで知恵と力を発揮する経験を積むことが必要です。本学では全学部の学生に海外留学を推奨しています。短期留学プログラムを10コース用創立100周年を記念して設けられた「KONAN INFINITY COMMONS(通称iCommons)」意していますが、このプログラムでスイッチが入り中長期留学を目指す学生も多いんですよ。学内では、海外からの留学生と本学の留学経験者をはじめ、学生が誰でも出入りして交流できるグローバルゾーンを設けています。先輩を見て「自分もあんなふうになりたい」とスイッチを入れる学生もいて、この素直さが甲南大生の良さの一つだと思います。―地元の神戸市をはじめ、近隣地域との連携にも力を入れていますね。地域について詳しく学ぶのは小学生の時だけではないでしょうか。せっかく神戸にいるのだか学生食堂「Hirao Dining Hall」(iCommons)フィットネスルーム(iCommons)50

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