KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年11月号
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いただくことになりました。福原さんとは顔を合わせるたびに「技術の伝承のために何かできるといいですね」と話し合ってきましたので、学校を定年後、お力添えをいただきながら「バウム ウント バウム」オープンに至りました。次の世代に技術を伝え、洋菓子界に恩返し自分がお店を持つという夢は菓子職人になった時から持っていましたが、この年齢になってしまい(笑)。「バウム ウント バウム」ではバウムクーヘンを20層前後で焼き上げますから、一旦焼きに入ると45分から1時間ほど付きっきりになります。昔のオーブンと違って性能が良くなり作業が楽になったとはいえ、なかなか大変です(笑)。真夏のオープンでしたからちょっと痩せてしまいましたが、今がベストな体重なのでこれからも頑張ろうと思っているところです。本場ドイツでもバウムクーヘンを焼くお店が、菓子店全体の10%まで減少してきてますのシンプルな素材と味にこだわる井谷さんのバウムクーヘン45

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