KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年11月号
40/53

たことで、私も手伝うことになり、昼間はファッション、夜は音楽関係と、二つの仕事を掛け持ちしていました。ブランドの仕事では、私は姉の通訳的な役割。デザイナー兼プロデューサーとして活躍する姉の世界観を、プレス関係の方やコラボレーションする企業様にわかりやすく説明します。夢あふれる素敵な世界を創りだす姉と、現実的にブランドストーリーを伝える私。今は、仕事で二重唱をしているような感覚です。…「Chesty」といえば、仲良し美人三姉妹がそれぞれの役割を果たし、同じ目標に向かってどんどん大きくなられていることでも有名ですよね。姉妹だからこそ、理解しあえるすばらしい連携プレーですね。姉は、姉妹それぞれが切磋琢磨し、輝くことを応援してくれています。私と音楽のことも深く理解してくれていて、舞台などで集中しなければならないときは歌の仕事を優先させてくれます。どちらも私にとって欠くことができないため、ファッションの仕事も楽しみながらこなしています。何より姉が私に似合うお洋服をデザインしてくれるのが嬉しく、今日のニットも私のリクエストなんです。音符や鍵盤にビジューを散りばめたデザインがとってもお気に入り。チェスティのお洋服は心を弾ませ自信をつけてくれる特別なものです。 …「フィガロの結婚」のケルビーノや、「皇帝ティートの慈悲」のセストといったメゾソプラノ歌手として活躍されるうえで楽しかったことや、逆に苦しかったことは?現在約200名が所属する関西歌劇団は、指揮者、朝比奈 隆先生を中心に関西の声楽家の諸先輩方によって創立されました。研修は厳しいものでしたが、とても新鮮でした。音楽を中心に構成されたオペラは様々な要素を含んでおり、総合芸術といわれています。時代背景、国籍、風習など、それを踏まえた上での役柄に応じた立ち居ふるまいや、言葉の言い回しなど大変勉強になりました。例えば、若い私が年老いたイタリアのマンマ(母親)の役を演じた時は、指1本からその年齢にふさ対談ホスト役の三好万記子さん(写真左)と、小川典子さん(写真右)。三好先生の料理サロン「ターブルドール」に、先生の温かいお人柄にも惹かれて、5年前から通う小川さん。出身大学が同じ神戸女学院の先輩・後輩にあたるそう。40

元のページ  ../index.html#40

このブックを見る