KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年11月号
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う6年間、通学路の見守り活動を雨の日も風の日も、出張の時以外は毎日、続けることになりました。その流れで子どもたちのドッジボール部の監督になり、自分の子どもは6年前に卒業しているのに今でも監督です。甲南学園広報部から頂いたご縁からまたご縁が広がりました。Tシャツが出来上がるのが1週間遅ければ、その後の佐渡裕息子さんは高校生に結婚の記念に。神戸シーバスでいつも話をしていて、最後はいつも笑っている―子どもさんが2000年に生まれてからは変わった?真二 それまで〝ニコイチ〟だったのが〝サンコイチ〟になっただけ(笑)。ゴルフに行ったり、食事に行ったり、仲良しですよ。僕の両親も美香の両親も同じように仲良しでしたから、お互いにそれがごく普通です。それも二人が合う理由かも知れません。でも、それぞれに自分の世界もあり、彼女も自分がやりたいことに対して強い意志を持っています。セーラーカラーをモチーフにした boh boh Tシャツを震災で津波被害に遭った東北の子どもたちにプレゼントしようという発想は僕には決してできなかったと思います。そこから新たなご縁が広がりました。美香 子ども中心にはなりましたが、何も変わりません。主人も子育てに参加してくれて、イクメンの先駆けです。真二 甲南幼稚園に送って行くのは僕、甲南小学校に入っても集団登校に付き添い、とうとさんやスーパーキッズ・オーケストラ、現在のスーパーストリングスコーベの総合プロデュースというご縁もなかったでしょう。美香との出会いも、ちょっとタイミングがズレていたらなかったわけですから、人生で一期一会のご縁はとても大切だと思いますね。美香 私たちは、いつも話をしている夫婦だと思います。子どものことでは、最近はラグビーに勤しむ息子を交えて話をします。主人は話を打ち切ったりはしません。「でもね…」とまた話が一から始まっても聞いてくれます。私の機嫌がちょっと悪くなっても、おもしろいことを言って、結局私はケラケラ笑ってしまって。「そんなにおもしろいかな?」と息子にまで言われるんですけど(笑)。真二 仲がいい夫婦というより、お互いに〝素〟でいられるから、全てを分かり合える存在でしょうか。―ご縁の「糸」でつながっているのですね。楽しくて、ちょっと涙するお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。37

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