KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年11月号
20/53

つけ、その後、フランスに渡り、ブルゴーニュを中心にいくつかの星つきレストランで3年半ほど修行。なかでも私の憧れ、リヨン郊外の三つ星レストラン「レジス・エ・ジャック マルコン」での修行は大変勉強になりました。自然に囲まれた環境で地元素材を最大限に活かした料理が作れる素晴らしさを身をもって体験できたと思います。今年1月にポール・ボキューズ氏、そして8月にジョエル・ロブション氏というフレンチの二大巨匠がこの世を去りましたが、これからのフランス料理界をけん引する一人、レジス・マルコン氏のもとで腕を磨けたことを誇りに思っています。…本場、フランスで学ぶことは大きな意義がありましたか。日本国内でフランス料理のベースを、フランスでは感性を学んだと思います。皆が良いというものが流行りがちな日本と違い、フランスは“個”を大事にします。良いもの、悪いもの、好きなもの、嫌いなもの、各々が自2015年に開催された「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」(世界大会)での作品。極細の三輪素麺で栗を表現した20

元のページ  ../index.html#20

このブックを見る