KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年10月号
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…それは仕事でも言えることですね。視線を変えると、目のつけどころも変わり、心の状態も変化します。煮詰まらず、斬新なアイデアがわいてくる場合も少なくありません。個展などに出展する上で大切にしている点はありますか。私の場合、絵に対するコンセプトは決まっていますので、会場となる空間をイメージしながら、絵のサイズや色彩、光の当たり具合、ご覧いただく方の気持ちを大切にしながら描いています。 …画家を目指されたのはいつ頃からですか。幼少の頃から物を作ったり色を作ることが好きでした。ある日、図工の授業で紅葉を描いたのですが、誤って全く違う色を落としてしまい、偶然にも紅葉がいっそう美しく表現でき感動し、より色彩への魅力を感じ追求したいと思いました。また、いつも下校時に見ていた夕陽には、心に作用する特別な力があると思い、この夕陽の様な人の心を感動させ、幸せな気分を与える事の出来る絵を描きたいと、自然と画家を志していました。…海外での活動も注力されていますね。はい。今年11月末にニューヨークで個展を開きます。8年前、主人の仕事の関係でカリフォルニアに2年ほど、住んでいました。勿論制作は、カリフォルニアでも行っていましたが、私の場合、日本とカリフォルニアで描く絵は色彩が微妙に違います。それは海外の空気感や開放的な気分などによると思います。日本に作品を持ち帰り眺めてみると、日本で描くのとはまた違った新たな発見があります。なので、カリフォルニアのアトリエは今でもそのまま残しています。…空気の色が全然違いますものね。私もパリに暮らしていたことがあるのですが、当時と全く同じ素材で同じように料理をつくっても、日本では味が全然違います。暮らしたからこそわかる空気感やその経験値から導き出される技ってあると思います。今、制作の中心となっているのが芦屋のアトリエ。芦屋の空気感はいかがですか。山の風、海の風、その香りが混ざり合ったカリフォルニアに近い対談ホスト役の三好万記子さん(写真左)と中北紘子さん(写真右)。お二人が知り合うきっかけは、三好さんのご主人のお母様と、中北さんのお母様が小林聖心女子学院の先輩後輩で、又それ以外にも色々な所でご縁がある事を知っていく。その後、三好さんの料理教室に伺ったり、ホームパーティのケータリングをお願いしたり、沢山のご縁を喜んでいるご様子。20

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