KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年9月号
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で、会員数300人を超える大所帯。ブルース・リーが亡くなられた7月と、お誕生日の11月のイベント開催ほか、香港政府と協力し、観光スポットも作られたんですよね。 香港には、リーにゆかりの場所がいくつもありますので、そのスポットの中から6カ所を選んで「李小龍事蹟径(ザ・ブルース・リー・ウェイ」を設置しました。各所に記念碑を設け、リーとその場所・建物とはどのような縁があったのかを写真付きで解説しています。…チムサーチョイの星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)にある銅像は有名ですね。 ほかにも知ってほしい場所がたくさんありますので、これからも増やしていこうと考えています。生誕80周年を迎えるメモリアルイヤーの2020年には大きなイベントを実施する予定です。…ソフィさんという名は香港で働かれる際、通称としてつけられたとか。 哲学のフィロソフィーにちなんでいます。この言葉はギリシア語に由来していて、智慧(ソフィア)を愛する(フィレイン)という意味があり、私の本名の智子にも合うかなと。実は映画スター、ブルース・リーにはワシントン大学で哲学を専攻していた哲学者という顔もあるんです。老子、荘子、禅の鈴木大拙に影響を受け、「燃えよドラゴン」の有名な“Don't think! Feel”に続く台詞は、禅仏教でよく使われる「指月の喩え」と呼ばれるもの。彼の映画の中での言葉やインタビュー、友人への手紙の中には数々の哲学的な珠玉の言葉が残っています。私は中学の時にいじめにあって誰にも相談できずに悩んでいた時があったのですが、リーが一番弟子に書いた手紙のなかの深い哲学思想を知り、とても心の支えになりました。“人生は水の流れに似ている。ときには不愉快なことが突然現れ、心に傷跡を残すが、全ては水のようにゆっくりと流れていく”というような内容でした。…「アチョー」という異様な怪鳥音を発するアクションスターの顔ばかりではなかったんですね。そういうことを知ってから映画を観ると、よ対談ホスト役の三好万記子さん(写真右)と、ソフィ・ウエカワさん(写真左)。お二人のご子息が夙川小学校の同級生で、同じ野球部員だったというママ友つながり。子供達が大きくなった今も交流を続ける44
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