KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年9月号
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ないですよね。やっぱり人間性だと思うんですよね。人柄を落語に反映できるかということでしょう。そのためには人に対する礼儀とやさしさでしょうね。 僕はいかに自然にするかをものすごく大事にしているんですよ。NHKの「家族に乾杯」で三浦大知が出てくれたんですが、ええ子なんですよねあの子はね、秋田の羽後というところに行ったんですよ。踊りが共通点だから盆踊りの踊りを教えてもらおうとするんですけれど、踊りのお師匠さんを訪ねたら留守だったんでどうしようかなと思ってたら、隣が茅葺きじゃなくて今様の家なんですけれどものすごく良い家で、そこを見たいなとピンポンと押したんです。そしたらそこの5歳の子が三浦大知のファンでヒップホップやってたんです。それで最後は友達3人と大知とで踊ったんですよ。そんな偶然ありますか? 人柄が偶然を喚ぶんでしょうね。そんなのは仕込もうとしたって無理ですよ。仕込みなんて知れているんですよ。何もしないで人柄で動いた方がドラマがあるんです。34
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