KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年9月号
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神戸らしいハイカラな寄席で「生」の落語にふれる楽しさを上方落語協会 会長さん笑福亭 仁智─喜楽館がオープンしましたが、開館までの道のりを振り返っていかがですか。仁智 建設準備委員会のメンバーが頑張ってくれました。ここを建設する条件に昼席の定席という条件があったのですが、大阪の天神橋にある繁昌亭と同じような寄席を経営するのは難しいのではないかという意見もあって、総会で真剣に議論し、結局は投票で推進しようと決まりました。決まった限りは協会の全員が団結し協力して、開館に至りました。定席で繁昌亭では1日10席演じていますが、こちらは8席なので、噺家の出演機会が単純に8席増になる訳です。会員は若い人をはじめみんな期待しております。─実際に喜楽館の高座に上がられて、印象はいかがでしたか。仁智 繁昌亭と同じような規模ですが、こちらはちょっとスッキリした感じがします。設計でちょっと神戸らしいハイカラさを意識されたのでしょうね。─神戸のお客様はいかがですか。仁智 昔からよく笑っていただける良いお客様という印象があります。昔から元町の凮月堂28

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