KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年9月号
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ワールドカップに最高のピークをもってくるので、その中で前回の日本のようなアップセット(大金星)の試合もあるかもしれません。すばらしい個人のプレー、チームプレー、ラグビーにおける最高のものが見られるのがワールドカップなので、それを観戦できる日本のみなさんは幸せなことです。―カーター選手は5回目のワールドカップとして次回はどうですか。 それに関しては、私は前回までの自分のパフォーマンスを含めての結果に満足していますし、自分の年齢のこともありますので、次回のワールドカップへの参加はありません。ただ、これまで4回のワールドカップにはプレイヤーとして出場していましたが、来年は開催国にいながらプレイヤーではない、一人のファンとして見るので、来年のワールドカップときはメンバーのほとんどが日本代表を応援していました。日本代表は、国のために、チームメイトのために戦っていました。そして南アフリカ戦の最後の1分で、トライを取ったときのみんなのハッピーな顔、お客さんのハッピーな顔はとても素晴らしいものでした。本当にすばらしい結果を残したと思っています。 同時に、あの試合が日本にもたらしたものは大きいと思っています。あの2015年より前に1回、日本と対戦するために来日していますが、あの試合の後に日本のラグビーが変わったと感じていますし、南アフリカ代表に勝ったことが、日本におけるラグビーを変えました。これがスポーツの力強さです。ひとつの試合がその国におけるスポーツをガラッと変えてしまう、それがスポーツの力だと思っていますし、あの試合が日本のラグビーに良い影響を与えたことは、私も感じていますので、それはとても嬉しいことだと思います。―来年、2019年のラグビーワールドカップは、この神戸も会場のひとつになります。 ワールドカップは、通常のテストマッチとは違います。どの国もこのワールドカップのために練習し、最高のものをもって来ます。次回、日本でのワールドカップはいつ開かれるかはわかりません。日本に住む方は、世界で最高のプレーが自分の国で見られるということ、それだけ素晴らしいことです。 どの国も、どの選手もこの7月22日に開催された「コベルコラグビーフェスティバル2018」で子どもたちのプレーを見守る16

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