KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年8月号
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…お金や人間の流れの東京一極集中が加速しています。 関西経済を活性化するためには関西の企業が元気にならないと。父は「時代に先駆け、誰もが手掛けたことのないものを発掘し、事業化する。新しいものを作らねば商売をやる意味がない」と語っていました。その意志を引き継ぎ、激しく変化する顧客の消費動向を先読みし、外食流通の生活提案者として新しい食文化や食生活を関西から創造・発信していきたいと思っています。…生活や文化に欠かせない「食」で関西を元気にできそうですか。 今、注目しているのは拡大する「中食」市場です。共働き世帯の増加など、ライフスタイルの変化を背景とした「時短需要」を反映した結果だと思いますが、そのニーズに応えられるビジネスの展開が飲食産業を元気にするひとつの鍵になりそうです。…確かに女性の社会進出に伴ってライフスタイルは大きく変わりつつありますね。お稽古の世界でも、昼間のレッスンに生徒さんが集まりにくくなってきています。例えば、お仕事帰りに寄れて、作った料理を持ち帰って夕食に活用できる教室や、場所を選ばないウェブラーニングなど、時代のニーズにあわせてビジネスも変化させていかないと。 消費者の価値観の変化を読み取っていくことが大事ですよね。食事といっても、ただ栄養素をとるだけのものではなく、誰のための食事か、誰と食事をしてどんな喜びをわかちあいたいとか。いいレストランの条件として料理、サービス、雰囲気、お客様という舞台を構成する4大要素があるように、「中食」のメニューも、味、安心や安全、食材、コストパフォーマンスなど、時短を必要とする女性が価値を感じる要素と、そのバランスを考えて開発していかなければならないと思います。…世の中のお母さん達が後ろめたさを感じず(笑)、堂々と買える惣菜を作ってほしいです。子供やご主人、誰かの笑顔のためにという理由付けがほしいですね。ちなみにフォーリーさんのご主人は超美形でハーフの息子さんもとっても「色々な材料を集めて一つのものに仕上げていく、会社の経営は料理と似ている。ちょっと加減を間違うと大きく変わってしまう、複雑で大変、だからこそやりがいがある」と語るフォーリー淳子さん(写真右)。対談ホスト役の三好万記子さん(写真左)50

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