KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年8月号
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ラジオ放送復活の立役者柴田邦江さん 私は月曜から金曜まで毎朝、ABCラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です」を聴いている。 阪神タイガースの試合結果も大いに気になるところだが、身支度をしながらさまざまな情報を知ることができるのがとても楽しい。ちなみにタイガースのオーナーの坂井信也さん(阪神電気鉄道代表取締役社長)は神戸高校(18回生)、神戸大学の卒業生である。 道上さんは1977年から41年間パーソナリティを務めているが、その前は1971年スタートの「おはようパーソナリティ中村鋭一です」だった。その中村さんが、自身のパーソナリティより前の1968年、柴田邦江アナウンサーに「最近アメリカで人気のモーニングDJをやらないか」と声をかけ、ABCの初代パーソナリティがここに誕生した。「柴田邦江のおはようパートナー」である。 平日の早朝に放送された生ワイド番組で、それから8年間大いに人気を博した。中でも特筆すべきは「市場便り」で、大阪中央卸売市場の入荷状況や、おすすめの鮮魚・青果を荷受の人々に電話で聞くなどして朝支度の主婦層へ新鮮な情報を提供、簡単な料理法なども紹介し、さわやかな朝の掛け合いも親近感あふれる名物連載 神戸秘話 ⑳瀬戸本 淳(せともと じゅん)株式会社瀬戸本淳建築研究室 代表取締役1947年、神戸生まれ。一級建築士・APECアーキテクト。神戸大学工学部建築学科卒業後、1977年に瀬戸本淳建築研究室を開設。以来、住まいを中心に、世良美術館・月光園鴻朧館など、様々な建築を手がけている。神戸市建築文化賞、兵庫県さわやか街づくり賞、神戸市文化活動功労賞、兵庫県まちづくり功労表彰、姫路市都市景観賞、西宮市都市景観賞、国土交通大臣表彰などを受賞文・瀬戸本 淳 (建築家)32

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