KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年8月号
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18室が全く異なる内装、選ぶ段階からもう楽しい。 神戸っ子世代には、かわいいスヌーピーというより、谷啓が声を担当したチャーリー・ブラウンや、うつみ宮土理のルーシーというNHK放送の『ピーナッツ』アニメの方がお馴染みかも…。米国生まれの『ピーナッツ』に登場する個性的なキャラクターをテーマにしたホテル「PEANUTS HOTEL」が、8月1日(水)に、神戸・北野にオープンする。 運営は「TOOTH TOOTH」をはじめ、全国各地でレストランやカフェを展開する「ポトマック」。東京でピーナッツの世界観あふれる飲食店を手掛ける同社が、権利元のピーナッツワールドワイド社とホテル事業のライセンス契約を締結。日本初となるスヌーピーをテーマにしたホテルを神戸に誕生させた。神戸を選んだのは、異人館や旧居留地が残る神戸の街並みは異国情緒に溢れ、山や海の自然が豊か。その空気感が、『ピーナッツ』原作者のチャールズ M. シュルツがアトリエを構えたアメリカ・サンタローザの街や、自然溢れるカリフォルニアの風景と似ているから。「ポトマック」の本社がある神戸から楽しい情報を発信し、観光客を呼ぶ力になればとの思いも込められている。 6階建てビルの4〜6階に全18室。フロアごとに「IMAGINE」「HAPPY」「LOVE」というテーマを設定し、全客室がイス、カーテン、ベッドカバーや壁からバスルームのタイルまで、まったく異なるデザインとなっている。例えば、51号室は「It's a mistake to try to avoid the unpleasant things in life(人生で不愉快なことを避けようとするのは間違ってるよ)」がテーマ。監督兼ピッチャーを務めるチャーリー・ブラウンは、いつも負けてばかりだが、このセリフをつぶやきながらマウンドに立つ。何度負けても勝ち目がなくても諦めない彼の好きな野球をモチーフに、壁にスコアボードが描かれていたり、電球が野球ボールになっていたり。その他、タイプライターから排出される原稿が天井に向けて飛び出していたり、サングラスやドッグデイッシュなどがちりばめられたり。友情や恋、人生哲学などのテーマを描いた空間に身を置くだけで、考え方も何だかいい方向に向かいそうな演出。どの部屋がいいか、選ぶところから楽しみはスタートしているのだ。ホテルのコンセプトはコミック内でスヌーピーが放つ“お客さんが心地よく思ってくれる家をもてるって素敵だね(IT'S NICE TO HAVE A HOME WHERE YOUR GUESTS FEEL COMFORTABLE.) ”という言葉。■宿泊予約 ピーナッツ ホテル サイト内にてウェブ予約受付中・8月1日(水)〜9月2日(日)の予約:7月20日(金)13時〜受付開始 ※予約受付時間13時〜22時・9月3日(月)〜9月30日(日)の予約:8月1日(水)〜受付開始 ※開始時間は後日公式サイトにて公開・10月1日(月)以降の予約:後日公式サイトにて情報公開 価格:¥30,000〜(税別) ※3階PEANUTS DINER 神戸での朝食付き17

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