KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年8月号
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一旦、大好きな歌を趣味に戻してあげて、キーを下げた状態でステージでもちゃんと歌えるようになったら、その時はぜひ復活させたいと思っています。今はギターが楽しくて、楽しくて…休みの日でも、一日中ずっとスタジオにこもってギターを弾いていることもあります。―フラメンコギターということですが、それはなぜ? 『ロミオ』という曲を作った23歳のころ、「何かが足りない」と感じ、何が必要なのか探していました。見つけたのがフラメンコギターでした。アコースティックギターと違い、とても柔らかな音が出るんです。それ以来、2つのギターを使ってきました。―そしてギタリストとしてアルバムを出したのですね。 歌を休止し、ギターだけのCDを作りたいとお話ししたところ快諾いただき、一昨年、インストゥルメンタルアルバム『Julieta』を出させていただきました。 みんなとワイワイ言いながら作る現場が楽しくて、評価もいただいたことが今につながってきました。あの1枚がなければ、その時点でミュージシャンをやめていたかもしれません。―フラメンコギターの音楽とは? 横でフラメンコを踊っているスペインのイメージをお持ちでしょうし、本来の演奏家から見れば、僕が弾くのはフラメンコギターではないかもれません。ちょっとメキシコ寄りの弾き方、フランスのジプシー・キングスにも似通ったところがあるかな。―目指すのはそういう世界? フラメンコギターとJ‐POPを融合させた音楽づくりをしてきましたが、ジャンルには縛られたくないと思っています。すごいなと思う身近にいるミュージシャンの音楽や技を見て学んだり、大好きで尊敬するジプシー・キングスやギタリストのビセンテ・アミーゴの音楽を聴いて研究したりはします。でも、僕は僕にしかできない音楽で森本ケンタの世界をつくりたいと思っています。現在は広島と東京に拠点を置いていますが、海外へも僕の音楽を持って行きたいと思っています。―楽しみですね。でも、神戸のことも忘れないでください。 もちろんです。できるだけ機会を作って戻って来ます。まず今のところは、地元でライブをすると母がすごく喜んでくれますから。親孝行ができているかな(笑)。―お母さんと一緒に神戸のファンも、これからの活躍に期待しています。Profile1985年、神戸市生まれ小学生時はヴァイオリンでユースオーケストラに参加、中学2年生でギターと出会い、クラシックからポピュラーミュージックの世界へ移行。以後さまざまなアプローチで、枠にとらわれないライティングを行っている50
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