KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年6月号
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て食べたときの衝撃が忘れられない観音屋の「デンマークチーズケーキ」や、トミーズの「あん食」とか。神戸には、こんなに美味しいものがあるんだ!と感動しきりでした。予約購入?するパンなど独自の風習に驚くばかり─西田さんはスイーツはもちろんパンも大好物とか。 神戸の皆さんのパンへのこだわりには負けます(笑)。予約しなければ買えなかったり、早く行かないとお目当ての物がなくなってしまったり。お客様の名前の書かれた紙が食パンに貼られているのを見て驚きました。東京では工場で大量に作られていてお店に商品がなくなるなんてことはなかったのに、こちらでは新鮮なその日のうちに売り切る。その意図がわかり、改めてフレッシュな美味しさに納得しました。レストランでオーナーシェフ、洋食店や中華店でご主人が腕を振るわれていたり、お店で社長さんが接客されていたり。商品やメニューを作っておられる方とお客様の距離感が近いのも素敵ですね。─距離が近いほど、作り手の想いも伝わりやすいですよね。 全国区の有名老舗でありながら家族経営を貫き通している会社が多いのが神戸の素晴らしいところだと思います。家族の歴史が会社を支えている、これからも守ってほしい伝統ですね。また距離感の近さということでは、出会った方から知りあいを探しだすのも神戸っ子の特技(!)ではないでしょうか。出身校の確認から始まって、同級生か先輩か後輩、クラブ関係や勤め先の関係とか。直接存じ上げていなくても、一人介すると共通の知り合いが見つかりますね。─確かに(笑)。うちの料理教室でも西田さんのお友達のお友達という方が数名いらっしゃいましたものね。 三好先生はパーティ料理のケータリングもされているので、お店のオープニングレセプションで知人と出会い、驚くことも。三好先生のお料理教室は、特別な食材や調理法でなくても皆が喜ぶおもてなしができる料理教室。鶏肉の丸焼きなど普段、挑戦しにくいお料理を私でも出来る!と思わせてくれるレシピが人気ですね。お話も面白くて引き込まれます。観音屋の「デンマークチーズケーキ」オーブントースターで焼き上げて食べる、他に類を見ない熱々チーズケーキ。トミーズの「あん食」生クリームを練りこんだ生地に、粒あんをたっぷり混ぜ込んで焼いた食パン。19

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