KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年6月号
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全国区人気のスイーツは実は神戸生まれだった! ─西宮に住まわれるようになって11年。神戸、阪神間の暮らしはいかがでしょうか。 山が近く、海が目の前に広がり、山から海まで、歩いてでも行けるようなコンパクトな場所に、たくさんの魅力がつまっていますよね。洋菓子で評判の神戸ですが、馴染みのスイーツが実は神戸発祥だったとわかり驚きました。 例えば、ユーハイムの「アッフェルバウム」もその一つです。シロップ漬けリンゴをまるまる1個、バウムクーヘンで包み込んだお菓子で、元町にあるユーハイム本店でいただくと味わいも格別です。─ユーハイムのバウムクーヘンは「本場ドイツの製法を受け継いだバウムクーヘンの正統派」として知られていますからね。 私は13歳までロサンゼルスで暮らしていたのですが、帰国のたびに母が成田空港内のユーハイムで生ケーキを買ってアメリカまで持ち帰っていました。神戸生まれのケーキの美味しさを知ってしまうと、大味のアメリカのケーキは食べられたものではないと。CAさんにお願いして機内の冷蔵庫に保管してもらう母のケーキにかける執念…いえ情熱(笑)に、当時小学生だった私は圧倒されたことを覚えています。─執念(笑)のケーキを地元・神戸の本店で味わえるようになるとは、小学生のときの西田さんは想像もされなかったでしょうね。 今ではすっかり神戸っ子です。“兵庫県に住んでいる人間のあるある”もしっかり実施していますよ。どなたの家にも必ず存在する、神戸凮月堂の「ゴーフル」の缶(笑)。我が家にも至るところにミニゴーフルの缶があり、クリップや消しゴム入れとして活用中です。阪神ファンの息子達に祖父母がプレゼントしてくれたタイガース缶をはじめ、兜と鯉のぼりがあしらわれた缶、バレンタインのチョコのお返しにはハローキティちゃん缶、宝塚歌劇を観劇したときには宝塚デザインなど、全て大切に残しています。─大切な思い出がゴーフルの缶につまっているのですね。 子供が最初に食べる、ちょっとよそいきのお菓子としてゴーフルは最適ですよね。ほかにも初めユーハイムの「アッフェルバウム」バウムクーヘンとりんごのコンポートが合体した、神戸元町本店オリジナルスイーツ。神戸凮月堂の「ゴーフル」昭和2年の発売以来、神戸凮月堂を代表するお菓子として、多くの人に親しまれる。18

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