KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年6月号
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ベール・ド・フージェールの美しきアンティーク家具1700年代のフランスの画家フラゴナールの代表作のひとつ「愛の泉」を参考にして描かれヴェルニ・マルタン技法で仕上げられています。中央には花の冠を被った若く美しい一組の男女が寄り添い、枯れることのない泉に駆け寄る姿が描かれ、男性は差し出された黄金の杯に口をつけようとしています。手前の女性は光が照らされ、最も美しい姿が示されており、無数に飛び交うアモール(愛の神)が2人を祝福しているかの様な絵が描かれています。扉の形も非常に珍しく、特殊な蝶番が使われています。サイドの部分は美しいボンベ型となっており、高級材のキングウッドで寄木細工の仕上げがされています。今回ご紹介致します商品は、1880年頃に作られたロココスタイルのフランス製のキャビネットです。天板の大理石のカッティングも素晴らしく、本体のゆるやかな曲線のあらゆる部分には繊細で華麗なアカンサスのブロンズ装飾が取り付けられた美しい逸品です。10

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