KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年5月号
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ちには、いろいろな場面で、相手の気持ちを考える場面を作っています。こういった経験を重ねることで、平生先生のおっしゃる健全な常識をもった子が育つと考えています。小笠原流(煎茶道)の日本文化学習を通して、相手を思いやる気持ちが作法につながっていることを学んでいることも、そのひとつです。―「体」は体を鍛えるということですか。 歩くこと、走ることを基本とし体を鍛え、それによって諦めない心を養います。昔は、毎週土曜日に遠足に行っていたそうです。今でも年間8回の遠足は通常の小学校より多いのではないでしょうか。中でも年2回の六甲山鍛錬遠足は伝統です。1年生のときには泣きながら登っていた子が、年々しっかり登れるようになっていく様子は、体力はもちろんですが、精神的にも鍛えられているのだとよく分かります。―「知」とは? 「知」は考える姿勢。知識は大事ですが、次の段階として自分で考える力を養うことを大切にしています。さらに時代に合わせて、2年前から授業改善に取り組んでいます。子どもたちはまず調べますが、最近はインターネットで調べるのが当然のようですね。その情報が本当に正しいのかを考えさせる必要があります。次に、ペア学習での話し合いの場をつくり、次に4人で話し合い、最後に全体へと輪を広げていきます。甲南中高では自分の意見を発表する力を養っていますので、そこにつなげていこうというものです。これも礼儀作法のじかん「共働互助」平生釟三郎 書甲南小学校創立100周年(2011年)50
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