KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年5月号
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というニュージーランドメリノの中でも、人生ならぬ羊生で最初に刈った最上級の羊毛を安定的に確保。繊維が細く清らかで白さが際立ち、クリンプとよばれる縮れも繊細でふわりと軽くやわらかい、雲のような毛だ。 そんなスーパーファインメリノを糸に撚っていくが、超極細の糸にできるのはニッケの技術力が成せる業。さらにオリジナルの色合いで染める。 織りもまたニッケの腕の魅せどころだ。イギリス生地はしっかりとした張り感を、イタリア生地はしなやかなドレープ性を重視するのに対し、ニッケの生地は縦糸と横糸の込み数のバランス23

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