KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年4月号
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が大坂出陣の際、義弟にあたる藪内家初代剣仲に譲ったもので、利休の佗茶の精神と織部の武家茶の影響が融合し生まれたものだが、「中之島玄庵」は新しいがゆえに織部の時代の風情が分かり、興味深い。 2月27日には藪内流宗家第14代藪やぶのうち内允いいんさい猶斎竹ちくけい卿紹じょうち智氏を迎え「中之島玄庵」の茶室開きがおこなわれた。扁額除幕の後には、茶道研究家の熊倉功夫氏を正客にしたお点前が披露されたが、床には「大だいとうばくし澄国師 墨ぼくせき跡」が掛けられ、茶碗は本ほんあみ阿弥光こうえつ悦や楽らくじょうけい常慶など美術館の所蔵品が使用された。 「日本美術は茶の湯という場を通して展示されるのが望ましい。新玄庵を展示の場として生かしていくことになれば、龍平翁が残された美術品の生かし方がここに新たに展開するのではないか」と熊倉氏は語ったが、もしかしたらそれは村山龍平が望んでいたことかもしれない。中之島フェスティバルタワー(右)と同ウエスト。ウエスト4階に中之島香雪美術館はオープン中之島香雪美術館 ロビー中之島香雪美術館 エントランス35

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