KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年3月号
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御影・住吉の暮らしを語る人の心が通い合う街であり続けるためにPTA会長や自治会長などを歴任し、大人にも子どもにも優しく、時には厳しく声をかけ続けている喜田充さんは、御影の老舗洋服店の二代目でもある。「人の心が通い合う街」への思いをお聞きした。株式会社 テーラーキダ代表取締役喜田 充 (きだ みつる)さん御影の地で創業以来55年 私の父は、神戸の生地問屋で営業をやっていたそうです。何かの理由で問屋が廃業することになり、父は55年前に自分で洋服屋を始めました。当時、洋服は高級品でしたからかなり繁盛し、最盛期には40人ぐらいの職人がいたようです。震災で大きな被害を受ける 震災までは主に外売り、百貨店でいえば外商という形態で販売していました。御影の店舗は倉庫のような使い方をしていたのですが、震災で大きな被害を受けて建て替えるにあたっては、ここへお客様に来ていただけるようにしようと考えました。現32

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