KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年2月号
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輝く女性シリーズの最終回は、北野町の坂の上の陽だまりに佇む洋館で洋菓子教室を開かれている岡本典子さんです。パリスタイルの講習は本場フランスのエスプリがたっぷり。一人一台のケーキを作り、完成したケーキはお持ち帰り。講習後はサロンでティータイムという優雅なひとときを過ごせます。─岡本さんは大学生のときからお菓子教室を開催されていたとか。お菓子づくりに興味を持つようになったきっかけは? 私が生まれ育った北野町は洋館が多く、暮らしが息づいていました。幼い頃、洋館の路地を歩くとバターや甘い香りが漂い、お庭でアフタヌーンティーを楽しむ光景をよく目にしました。メイドさんから綺麗な紙ナプキンに包まれたクッキーを頂くこともしばしば。お菓子への憧れの始まりでした。1958年神戸生まれ。高校2年から北野町でお菓子教室を開かれていた信岡弘子先生に師事。大学2年の時アンテノール北野店がオープン。山川良広シェフによるお菓子の美しさに魅せられて無給で厨房に通う。大学在学中に自宅でフランス菓子を教え始める。1988年自宅の敷地にアトリエを建て教室を本格的にスタート。イル・プルーの師範。母校甲南女子大学の特任教員を務めた岡本 典子(おかもと つねこ) ホールケーキを持ち帰り、喜びをシェア北野発、パリスタイルの洋菓子教室インタビュアー・伊藤 紀美子連載輝く女性⑫フロインドリーブ、ドンクのパンやケーキを好んだ両親のもと、本物の味を見極める舌を磨く。大学生の時 両親に頼まれ、進物のケーキを作るうち 口コミでファンが増え、教室を始める。今の道に進むよう背中を押してくれた亡き父親が今も空の上から応援してくれているように感じると岡本さん岡本典子の洋菓子教室神戸市中央区北野町3-13-2140

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