KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年1月号
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─おすすめのワインはありますか。 スペインのテルモ・ロドリゲスは造り手がイケメンです(笑)。ワイン界のトム・クルーズと呼ばれ、リオハの名門ワイナリー出身ながら、実家を飛び出し、スペイン内に眠る古い土地を見つけ出し、リサイクルしてワインを醸造。その素晴らしいワインは世界中から絶賛。このお店では「LZ(エレセッタ)」というフレッシュで果実味あふれるワインを提供しています。─色々な国のワイナリー巡りをされているんですね。 国内外問わず、ワインの造り手の情熱とともに、その酒の素晴らしさを、お客様に伝えたいと思っています。─こちらではグラスワイン付きのランチもあるとか。篠山牛のタリアータや神戸ビーフのラザニアなど、ワインが進みそうなメニューばかりです(笑)。 神戸の街には昼からワインOKな雰囲気がありませんか(笑)。私は神戸観光の目玉として、ワインの似合う街・神戸をPRしていきたいと考えています。貿易で栄えてきた港町ならではのハイカラ神戸のグルメ&ワインのマリアージュを打ち出していきたいのです。─それでワインのイベントを開催されているのですね。こちらでも押し花教室やポルトガルの料理&ワインの会が大変盛況だったと伺っています。 ユーラシア大陸の最先端の国、ポルトガルのワインは大プッシュです。ヨーロッパ随一の米消費国ゆえ、お米好きな日本人の口にも合うと思います。このお店以外でも「ホテルセトレ」で「サクラ アワード ワイン会」開催など、女性たちが厳しい目で審査して選ばれたワインをお披露目して大勢の方に喜んでいただきました。どれもかしこまってワインのウンチクを語るのではなく、ワイン好きな人がワイワイと楽しむイベントです。日本酒がしみじみ語るにふさわしいイメージだとすれば、ワインはもっと楽しく、陽気な洋文化として神戸にワインファンを呼び込んでいきたいですね。─ワインと浴衣や押し花など、何かと組み合わせ、新しい神戸の価値を生み出されているのが素晴らしいですね。お金をかけて何か新しい価値を作るのではなく、人と人、文化や楽しみをつなぎ合わせることによって新しい神戸の価値が生まれていると思います。伊藤 紀美子(いとう きみこ)田嶋株式会社 代表取締役社長神戸生まれ。95年より同社社長に就任。02~06年神商議女性会会長、07年から国際ビジネス委員長。16年、女性初で神戸商工会議所の副会頭に就任。田嶋株式会社/1899年、繊維を主体とした貿易商社としてスタート。会社創業110周年の2009年に美容&健康分野を新設。オリジナルブランドのスキンケア「PLUSUI(プラスイ)」を開発販売。同ブランドでナチュラルミネラルウオーターも販売37

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