KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年1月号
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10年後の神戸を語る2018年→2028年人に神戸に感謝とRESPECT 新年おめでとうございます。皆様にとり2018年が、幸せな年になりますようお祈り致します。 年賀状を書いて半世紀を超えるが、いつも【先様の幸せ】を祈念してきた。むろん10年後の神戸のそして日本の多くの方々に幸せでいてほしい。ところで、幸せって何だろう。元気だ。神戸に素敵な住処があり、満足いく南部 真知子(なんぶ まちこ)株式会社神戸クルーザー・コンチェルト会長食や衣がある。信頼できる家族や友人が居る。時には旅などをして生活の質を上げる。むろん幸せの形に間違いない。ただ、昨今の国際情勢を観るに、安心して睡眠に就くこと自体が脅かされる事態も起こり得るから、社会人として安全保障を担保する務めを果たした上での幸福論議である。 さてサービス業の最前線で幸せを提供する仕事を20有余年。幸福感の正体を追究してきたが、通算200人以上の、トライやるウィーク就業体験中学生たちが、その結論を教えてくれた。体験最初の日、どんな時に幸せか彼らに質問をする。好物を食べる時、友達と喋る時とさまざま。5日後の彼らの答えはほぼ100%、1種類に収斂する。「お客様や社員さんに誉められ『ありがとう』と感謝されたとき最高に幸福だった!」と。 神戸の今も、10年後も、この街を活かすのは市民一人ひとり。自分なりに誰かの笑顔を想像しながらプラスのアウトプットを重ねていく。感謝され、さらに次のアクションへと好循環は拡大スパイラルを続ける。そして、神戸はもっと沢山の、笑顔で颯爽と歩く市民で溢れる街になる。鍵は、感謝・敬意と貢献の心を育てる処にある。27

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