KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2018年1月号
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入れについては、私の1期目就任時にはこの計画は実施しないということでしたが、地下鉄西神山手線沿線の人口減少がみられるなか、今の居住者の利便性を高めるとともに沿線活性化を図っていく上で魅力的な施策です。その可能性について、技術的、採算性の観点から既に検討に入り、今後加速化させていく予定です。―全体のイメージとしては。 新神戸駅周辺、北野、三宮周辺からフラワーロードを南へウォーターフロント、西へ旧居留地、元町商店街、ハーバーランド、いくつもの魅力あるエリアが現状では点と点として散らばっています。これらを線で結び、さらに面でつなげていき、回遊性を高め来街者を増やしていく。こういった取り組みを進めていきたいと思っています。―そのためには南北を分断する国道2号線は大きな問題ですね。 これに関しては今すぐに妙案があるわけではないのが正直なところです。阪神高速3号神戸線と2号線の地下化で南北の連絡をスムーズにするのは理想的ですが、すぐには無理なことです。歩行者の利便性をどう向上させるかを基本にして、具体的な策を考えていきます。バランスの取れたまちづくりを―来年度は3空港一体運営に期待がかかりますね。 4月1日、神戸空港の運営権は関西エアポート神戸株式会社に移ります。安全に関わることですから、しっかり引き継ぎ円滑な空港管理ができるようにしていくのが神戸市の責任です。その後、神戸空港の利便性を高める観点から運営会社が3空港をどう活用していくのかを検討されると思います。3空港がどう役割分担して関西全体の航空需要を拡大できるのかということを検討するなかで、神戸空港に課せられている制約を考える素地ができてくる気運の醸成に努めていきたいと思っています。―コンベンション誘致に力を入れていますが、施設整備も急務ではないでしょうか。 コンベンションセンターの整備は必要だと思っていますが、東京オリンピック開催に向けて資材などの高騰があり、オリンピック終了後の着手を予定しています。その在り方については本格的な検討を始める時期だと考えています。―久元市長が思い描く10年後の神戸についてお話しください。 まちの姿はかなり変わっていると思います。大阪湾岸道路西伸部が完成している可能性は高く、阪神高速3号神戸線の渋滞は大きく緩和されているでしょうね。神戸空港の利活用が進む可能性も高く、三宮再生はまだ全貌は現わしてはいないでしょうがまちは大きく変わ22

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