KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年12月号
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 外国人を相手に古家具の引き取りや修理からスタートし、神戸で145年の歴史を紡ぐ永田良介商店。本格的に家具製造に乗り出したのは明治16年(1883)だが、折しも和船が廃れつつあった時代で、瀬戸内の船大工たちが転身し試行錯誤の上に家具製作のノウハウを編み出した。やがて三代目がヨーロッパで学んだ「墨ぼかし」の技法を採り入れ、木目が鮮やかに際立つスタイルを確立。現在もその伝統は継承され、色褪せぬ魅力がある。 家と具ともにあると書くように、家具のニーズは住宅事情の変化で変わりゆく。かつて必須だった応接セットは近年、一人掛けの椅子へとシフトしてきているとか。神戸市中央区にある永田良介商店。ハイバックチェアや家具が所狭しと並ぶ創業は1872年。今年で創業145年を迎える46

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