KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年9月号
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機能は、生物多様性の保全、地球環境の保全、土砂災害防止、スポーツなどのリクリエーション機能の保障などさまざまなことが挙げられます。六甲山もその機能を十分に備えています。幸いなことに、六甲山はそんな「都市資源」として保全しようという、民間団体による活動がさかんに行われており、大変喜ばしいことです。神戸の港と六甲山との深い結びつき―開港150周年を迎える神戸港ですが、港が六甲山の恩恵を受けているということについてはいかがでしょうか。 六甲山は、およそ100万年前、東西方向の強い圧力によって海から盛り上がるようにできた山です。そのため港も、山の砂で埋まってできた港に比べて海が深いといえ、海の深さを必要とする大型船が入港可能な港として知られるようになりました。加えて須磨周辺は西からの風を防ぐような地形であ新野さんが学長を務めた神戸大学。日本における経営学の発祥でもある43

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