KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年9月号
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学し、卒業後は研究室に残って1991年まで、45年おりました。ところが1967年に大洪水が起きまして、家に帰れなくなった垂水のゼミ生がうちに泊めてくれと言ってきたことがありました。そのとき家内の実家は床上浸水となり、それじゃあと言うのでゼミ生がたくさん集まって、家内の実家や近所の家々の片づけをボランティアで手伝ってくれたのです。その結果、学生たちや近所との協力関係を作り上げることができたという思い出があります。神戸を巻き込んだ大水害といえば、それより以前の1938(昭和13)年に阪神大水害がありましたが、そのときの非常に甚大な被害に比べれば、まだ被害が少なかった。というのも、阪神大水害の後にダムが造られたため、主流の川は水の勢いが抑えられていたのですね。 記録に残っている六甲山における最古の土砂災害は652年のようで、その後、799年~1868年の間に、大きな災害が38回起きています。六甲山の土砂災害は約30年に一回の「六甲山の地形が、港町・神戸の発展に深くかかわっている」と新野さん41
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