KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年9月号
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がん治療の副作用による外見の悩みに応えたい化粧と医療のかけ橋となり悩める人をサポート第7回は、モデルとして活躍しながら、大阪樟蔭女子大学大学院の化粧ファッション学科で「がん患者さんのためのアピアランスケア」の研究を進めている中川栄美さんです。「アピアランス」とは外見や容姿を意味します。中川さんは抗がん剤などのがん治療による皮膚の変色など、患者さんのストレスとなる外見の変化を、お化粧の力でサポートする研究を様々な業界の一人者と協力しながら進めておられます。─今春、中川さんが参加されている合同プロジェクトチームによるアピアランスケアのための化粧品が完成したとか。 約2年にわたり研究を進めていたものが、ようやく形になりました。今は製品化について検討している段階です。この研究は、がん患者さんが自分らしく生活する支援を行う目的で、国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センターの野澤桂子センター長を代表に、医学のみならず、薬学、看護学、中川 栄美(なかがわ えみ)ファッションモデル芦屋市在住。FFモデル事務所所属のファッションモデルとしてCM、スチール、ファッションショーなどで活躍。2015年 大阪樟蔭女子大学 大学院の化粧ファッション学科入学。東京・築地の国立がん研究センター中央病院との合同プロジェクトチームに参加、「がん患者さんのためのアピアランスケア」を研究、現在も進行中。趣味は旅行・乗馬・自然や動物に触れる事・美しいモノを鑑賞する事など。最近、愛犬のラブちゃんがドッグセラピー犬としてデビュー決定。インタビュアー・伊藤 紀美子連載輝く女性⑦人前で話す苦手意識を克服しようと児童劇団に入団。CMポスターへのモデル起用をきっかけにプロのモデルの道へ。透明感あるお顔立ちはまるで妖精のよう。日本文化の素晴らしさを世界に広めたいと着物のファッションショーなどでも活躍38

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