KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年9月号
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ジュアリーブランドがこの旧居留地の景色をすごく気に入り、建物に興味を示しました。そこで大丸が一旦借り受けブランドを誘致するという形をとり、周辺店舗開発が始まりました。ピーク時には、「東は東京に1店舗、西は元町旧居留地に1店舗」などと言われ、ウェイティングリストができるほど…ところが95年、阪神・淡路大震災が発生しました。―大丸神戸店も大きな被害を受けましたね。コリドールにあるミラノスタイルのカフェ「カフェラ」冨士 正直、「私も失業か」と思いました。神戸にいた人間には、一体何が起こっているのか把握できない状態。そんな中、神戸新聞さんには次々と情報を出していただき本当にありがたかったですね。そして約3カ月後には仮オープン、2年後にグランドオープンに至りました。この間、お客さまに支えていただきました。22年が過ぎ、復興は進みましたが、多くの傷ついたものは決して元には戻りません。前を向いて突き進むしかない時に来ていると思っています。外から神戸を眺める貴重な経験を経て、店長に―その後、神戸を離れることになったのですね。冨士 13年間離れていましたが、初めて神戸を外から眺める貴重な経験だったと思います。新たな神戸の魅力を発見したり、当たり前だと思っていたことが意外とそうでもないと気づいたり…客観的に見られるようになりました。一つ言えるのは、神戸の人は贅沢にではなく丁32

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