KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年8月号
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カワノ株式会社 営業企画本部企画開発室主任伊丹 里江さんカワノ株式会社 営業企画本部企画開発室係長池田 悠二さん靴のまち神戸を代表するシューズブランド・カワノ株式会社に、デザイナーとパタンナーの若手2人を訪ねました。デザインから製造、販売まですべて自社で行うカワノだからこそ、現場同士が連携し細部までスピーディーに対応できる強みがある中で、「良いものしか売れない」を実感していると話します。まごころをこめて  メイドイン神戸を代表するカワノのシューズは、履きやすさ、歩きやすさの機能性と、デザイン性を兼ね備え、働く女性や、子育て中の女性、年を重ねてもおしゃれを楽しみたい世代まで圧倒的な支持を得ている。 デザイナーは女性ばかり5人。カワノのブランドの中でも代表的な「バークレー」のデザインを手がける伊丹さんは、「トレンドを取り入れつつも、伝統的なカワノのトラッドな雰囲気をどこかに漂わせることを心掛けています」と話す。年2回の展示会に合わせてヨーロッパに出向き、日本にはないデザインを目にして刺激を受けるという。 デザイナーの描いた画を形にしていくのが設計担当(パタンナー)の池田さん。「デザイナーとの話し合いはひんぱんに行います。デザインが良くても実際に足を入れて歩くのはお客様。カワノがもつ木型に、レザーを吊り込む(型に合わせていく)作業はもっとも大切で、それが履いたときのデザインと、履き心地の良いラインにつながっていきます」。型に合わせてレザーを裁断していく池田さん。「レザーには伸びる方向と伸びない方向があるので、それに合わせてパーツをとっていきます」トラッドの流れをくんだ女性らしいパンプス伊丹さんのデザイン画。手描きで、細かい指示も加えられていく神戸のクラフトマンたち38

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