KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年8月号
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ざまな面で市民の生活や医療産業都市の発展に寄与していただいています。ジョンソン 日本イーライリリーが神戸に本社を置いた理由のひとつには、歴史的背景があります。日本法人立ち上げ以前、20世紀初頭から、イーライリリーは関西の製薬企業と連携して医薬品を日本の皆さまに提供していました。1975年、親しみのある神戸、生活の質の高い神戸に本社を置くに至りました。 2、3年前、会社の将来を見据えて日本のどこに本社を置くのがよいのかを再検討した際には、東京や大阪を含めさまざまな都市を比較評価しました。その結果、「やはりイーライリリーの将来は神戸にある」と結論づけました。それは、過去42年間にわたり、神戸のまちと人々によって支えていただきながら日本法人が成功を収め、研究開発型の製薬企業として非常に速い成長を遂げることができたこと、さらに、山と海が近くちょうどいいサイズのまちで、国際的なコミュニティーもたくさんあることなどが理由に挙げられます。2016年末現在、社員数約3千400人の企業となりましたが、本社勤務社員の多くが家族と共に神戸で暮らし、このまちで満足のいく生活を送っています。久元 ジョンソン社長の言葉に感動いたしました。神戸のまちに魅力を感じ、本社を置いていただいていることを、とても嬉しく思います。認知症対策の最前線に立ち、他都市のモデルになりたい―神戸市における認知症の現久元 喜造(ひさもと きぞう)神戸市長1954年、神戸市兵庫区生まれ。1976年、東京大学法学部を卒業し、旧自治省入省。札幌市財政局長、総務省自治行政局行政課長、同省大臣官房審議官(地方行政・地方公務員制度、選挙担当)、同省自治行政局選挙部長などを歴任。2008年、同省自治行政局長。2013年11月に第16代神戸市長に就任26

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