KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年8月号
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一流住宅メーカーのモデルハウスが建ち並ぶ、東灘区の総合住宅展示場「ABCハウジング・ハウジングコレクション神戸東」。その中でもひときわ重厚で、趣と気品を兼ね備えた家がある。 水平ラインのフォルム。重厚なレンガ積みの壁。幾何学的な装飾のドア。平尾工務店が手がけたオーガニックハウス『ラッタンバリー』のモデルハウスは、近代建築の三大巨匠の一人に数えられる「空間の魔術師」、フランク・ロイド・ライトが提唱した「有機的建築」の思想を正統に継承している。 オーガニックハウスは世界的建築家の系譜にありながら、住み心地を一番に考えている。インテリアやファブリック、何気ない絵画などで生活感をにじませると空間そのものの良さが浮かび上がる。それは、ライトが常に住む人の動きや視界にまで心を砕いて空間をデザインしているからなのかもしれない。建築ではなく空間にこそ、普遍的な価値が宿っている。建築ではなく空間にこそ、普遍的な価値が宿っている。平尾工務店のオーガニックハウス2

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