KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年7月号
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日本の建築界に輝かしい足跡を残した渡辺節が設計した「旧乾邸」して、平ひらおはちさぶろう生釟三郎の甲南学園設立を支援します。「観音林倶楽部」を中心に、地域のコミュニティを深めるなど、恵まれた住環境はそこに住む人々によってますます整えられていきました。 そんな歴史のある地ですから、雰囲気もどことなく穏やかなのもうなずける気がします。 ロンドンの郊外住宅地や、「ガーデンシティ(田園都市)」などのイメージ、英国人J・W・ハートが設計した旧居留地など、神戸にはヨーロッパの影響を強く受けた部分が多くあります。御影もそのひとつで、白い壁と木の柱といったイギリス風のディテールが施された邸宅(ハーフ・テンバー・スタイルの西洋館)が、往時は緑の中に多くたたずんでいたことでしょう。38

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