KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年6月号
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 ポートピアホテル本館1Fにオープンしたイタリアンバール「エレモ」には、自然派ワインが約50種類揃う。十数年前にもブームになった自然派ワインだが、その頃の印象としては香りも味わいもいまひとつ、と言う人は多い。「そんな方々に試していただきたいんです」店長の星本さんは話す。 「自然派」に基本的な定義はない。ブドウの栽培段階の環境や醸造時の調整について語られることが多いが、今、注目されるのは「造り手たちの情熱」だ。 畑で働く人々の誠実な仕事から生まれた素材があり、醸造所で働く人々が自然の営みと格闘しながら造り出した結果がある。ワインづくりを農家の仕事ととらえると「自然派」の意味が見えてくる。「ラベルの向こう側にそれぞれの土地の景色があることを感じてほしい」と星本さん。 ワインには、ナチュラルチーズ「エレモ」はイタリア語で隠れ家造り手たちの情熱をナチュラルチーズと共にイタリアンバール「エレモ」40

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