KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年6月号
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すまうら水産有限責任事業組合神戸市須磨区須磨浦通6-61078-735-4200の形に生成。約2時間半乾燥させた後、焼き海苔や味付け海苔として加工するため納品される。 設備投資に多額の費用がかかる海苔の製造を共同で行うため、2014年に設立されたすまうら水産は、漁師歴数十年のベテランから若手漁師までが集う。「街に近く、漁場も広い須磨浦は本当に恵まれた環境。これを有効活用するには、漁業にたずさわる若手を街ぐるみで育成するために、地域とも連携していきたい」と、若林良さん。山から湧き出る水が川となって海に流れ込み、海の栄養となるため、山や川の環境が海苔の生育や色合いに大きな影響を及ぼす。すぐ背後に街と山がひかえる須磨浦に立つと、余計にそのことが深く感じられた。海苔工場のできたての海苔。一番摘みの海苔は特に香りが良い海苔工場に運ばれ、洗浄や断裁の後、乾燥・加工を経て納品される洗浄の工程で、混じった異物や汚れを取り除く須磨浦を今後も有効活用し、若手の育成のため地域とも連携していく山水が川となって流れ込み、海の栄養となる。須磨の山と海からの恩恵は大きい山陽電鉄本線山陽本線2山陽須磨JR須磨すまうら水産35

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