KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年5月号
35/47

谷崎は昭和10年代に家族とともにこの倚松庵に住んだ御影公会堂は、柔道着姿の嘉納治五郎像が見もの白鶴美術館は、国宝や重要文化財の展示物に加え、本館などの建物も有形文化財利き酒も楽しめる売店も併設する、菊正宗酒造記念館 灘中・高が面する住吉川は六甲山頂付近から大阪湾に流れ下る急流で、大昔から氾濫を繰り返してきた。治水の一環として、高い堤防を下りた川の両岸に清流の道という遊歩道が整備されている。 清流の道の最上流落合橋のたもとに白鶴美術館がある。昭和6年、白鶴酒造七代目当主嘉納治兵衛が創建。中国の青銅器・磁器などを展示している。 2号線から数百メートル下流西岸に、谷崎潤一郎の旧居、倚松庵が静かな佇まいを見せる。代表作『細雪』には、昭和13年の住吉川大氾濫の様子が描かれている。 最下流の島崎橋のたもとには菊正宗酒造記念館がある。阪神大震災で崩壊したが平成21年に復興オープン。伝統的酒造りがよくわかる施設だ。 なお、住吉川ではないが、石屋川沿いの御影公会堂がこの4月に再オープン。本校創立時の顧問・嘉納治五郎の資料室(正式名「御影郷土資料室と嘉納治五郎記念コーナー」)が設置された。■住吉川阪神高速3号神戸線阪急神戸線白鶴美術館●倚松庵●菊正宗酒造記念館●●灘中高住吉川JR東海道本線六甲ライナー魚崎駅住吉駅阪神電鉄本線住吉駅魚崎駅六甲ライナー国道2号線35

元のページ 

page 35

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です