KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年5月号
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塩屋はすり鉢状に広がった街のあちこちから海を臨める駒ケ林の路地。軒先に旗のように洗濯物が干される風景は異国のよう熊内の高台。映画『繕い裁つ人』にも登場した景色北野の路地。洋館で暮らしている人も多い ロケ地の候補となる景色を見つけるには、歩いて回るのが一番だ。自分の足で行ったり来たり、振り返ったりすることで、風景がより立体的に見えてくる。そんなことを繰り返す内に、街歩きが大好きになり、新しい景色を探すのに夢中になっている。 誰もが知っている観光地以外にも、神戸ならではの風景が数多くある。特に心惹かれるのが、坂道だ。山の手から街ごしに海を臨む坂道は、神戸の至る所にある。時には手をついて登りたいほどのきつい勾配の坂もあるが、そんな坂ほど、振り返った時に見えるのは絶景であることが多い。 そしてもう一つの魅力が路地だ。神戸には、行き交う人が自然に挨拶を交わすような道幅の、趣きのある路地も多い。人々の暮らしを身近に感じながら歩いていると、心がほっこり温かくなる。そんな道を見つけるのが目下の楽しみだ。■愛徳坂愛徳坂愛徳学園●舞子台病院愛徳幼稚園29

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