KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年4月号
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子供達の時代につけを残さないエコな住宅、「草屋根」の普及に尽力第二回は、一級建築士事務所「YURI DESIGN」代表の前田由利さん。阪神・淡路大震災を体験し、全ての建物はいずれ廃棄物になるという事実を実感。以降、「壊れたあと土に戻る家づくり」を実践、「人と環境に負荷の少ない空間づくり」を身上に設計業務を行っておられます。─建築に興味をもったきっかけを教えてください。 小さい頃からモノをつくるのが好きだったんです。母の影響もあるのかな。おやつも洋服も毛糸のパンツも(笑)全て手作り。手作りが一番! 世界でたったひとつ、手作りの温もりや長く使うことへの愛着、価値を感じながら育ったので、モノ作りで社会と関わりをもつ仕事を選びました。─オーダーメイドは気持ちも贅沢になりますよね。大学で建築を学び、中堅デベロッパーに入社。独立は最初から考えておられたのですか。 バブル前に入社し、不動産ビ前田 由利(まえだ ゆり)一級建築士事務所YURI DESIGN 代表中堅デベロッパーにて集合住宅の企画・商品開発に携わった後、1997年同社退社、「人と環境に負荷の少ない家作り」の実験住宅に着手。 1998年一級建築士事務所「YURI DESIGN」設立。草屋根住宅を中心に、医療施設、店舗の新築、改装の設計等に携わる。芦屋市景観アドバイザー、兵庫県ヘリテージマネージャー、神戸市すまいの耐震診断員など多方面で活躍インタビュアー・伊藤 紀美子連載輝く女性②自宅兼事務所にて。もちろん屋根は「草屋根」。正式名称の「緑化屋根」をより親しみやすくなるよう「草屋根」と呼ぶことにしましたと前田さん。今年は花だけでなく、家庭菜園を作る予定。「屋根から摘みたての花や青果でお客様をおもてなしできれば素敵でしょ」とほほ笑む一級建築士事務所YURI DESIGN神戸市東灘区御影3-8-4078-846-5125 http://www.yuri-d.com/34

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