KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年4月号
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若者が神戸に集まる「COMIN,KOBE」とタイアップ―期待が膨らむ「078」ですが、開催に至った経緯は。久元 名誉実行委員長を務める私も大きな期待を寄せています。開催までの経緯は、実際に運営にあたっておられる実行委員長の藤井先生からご紹介いただけますか。藤井 阪神・淡路大震災からの復興の時期を過ぎ、これからどうするか?と考えていたとき、「神戸2020ビジョン」の中の、「若者に選ばれるまち」というテーマに私は教育者として大変興味を抱きました。毎年、教え子の若者が神戸から出て行ってしまうのを目の当たりにしてきたからです。この若者たちが神戸に根付いてくれるような仕掛けを考えなくてはいけないと切実に感じていました。そんな中、昨年は、アメリカテキサス州オースティン市で毎年開かれている大規模イベント「サウス・バイ・サウスウエスト」に企業さんと共同出展しました。そこに来られていた神戸市や企業の方々とお会いし、「こんなイベントを神戸でぜひやりたいですね」というお話をしたのがきっかけで、民間主導で始まった企画にお声がけ頂きました。「COMIN, KOBE(カミングコウベ)」とタイアップして、幅広い年齢層を対象にした様々な分野のイベントを交差させ、神戸を代表する記号のひとつ「078」と題して開催することになりました。「COMIN,KOBE」は今年で13年目を迎え、4万人以上の若者が訪れる音楽イベントです。実行委員長の松原さんからご紹介ください。松原 阪神・淡路大震災から10年目の2005年に立ち上げたロックフェスティバルです。私は中学3年生で震災を経験しましたが、当時は事の重大さを十分には理解できていなかったのが正直なところです。大人になり外の世界に出たとき、たくさんの方に心配していただき支援いただいていることを知りました。そこで、何か恩返しができないかという思いとロックイベントを掛け合わせてスタートさせ多くの若者が神戸に訪れるイベントとして注目を浴びている松原さんが「COMIN'KOBE」の実行委員長を務める26

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