KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年3月号
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療現場でのアロマに注力されたのは? 私が肩こりに悩んでいたこと、父を癌で亡くしたことなどもあり、病院で行う代替・補完医療としての「メディカルアロマセラピー」に興味を持ち、専門に学びました。実際に緩和病棟や病院内で施術を行い、精油の香りと触れ合いの癒しの大切さに確信を持ち、会社を設立した経緯があります。─若い世代の癒しばかりでなく、高齢者やご病気の方にも癒しが必要だと。現在、ボランティアで芦屋市立病院の緩和病棟ほかで緩和ケア・アロマを行い、喜びや感謝の声が続々と届いているそうですね。 精油を用いてソフトタッチでマッサージすることで、患者様や付き添いのご家族の不安を軽減し、リラックスしてもらいます。いつもと違う時間がとても楽しみになっているというお声も多いですね。─薬ではなくアロマで、心の緩和もされているのですね。 付き添われていたお母様から「食欲の全くなかった娘が施術後は大好きなアイスクリームを食べて…」といった最後のご様子を伺う機会も多く、この仕事の意義を改めて考えます。そのお母様はご自身もボランティアできるようにと、当校で施術の勉強を始められました。現在、介護施設のスタッフさんほか、カルチャーセンター等で一般の方向けのハンドマッサージ教室も開いているんですよ。─ご家族が施術することで、触れ合いの思い出を残すことができますものね。最後に今後の展望を教えてください。 継続的に質の高いサービスを安定して提供するために、寄付金収入などでサポートし、今はほとんどボランティアのアロマセラピストに賃金が発生するシステムを構築できるよう各方面に働きかけています。4月からスタートする「英国IFPA認定コース」で、医療分野でも活躍できるアロマセラピストを育成して、一人でも多くの人にアロマを通して幸せになって欲しいと思います。芦屋教会でのチャリティーコンサート等も企画中です。─アロマの香りは脳を刺激し、認知症の予防と改善にもなると注目されています。またストレスの緩和でウツの予防ややる気の高揚にもつながります。メンタル面も含めて健康的なライフスタイルを維持することは今後、ますます必要になってくるはずです。佐々木さんの熱意が、元気な社会に必ずつながっていくと思います。伊藤 紀美子(いとう きみこ)田嶋株式会社 代表取締役社長神戸生まれ。95年より同社社長に就任。02~06年神商議女性会会長、07年から国際ビジネス委員長。16年、女性初で神戸商工会議所の副会頭に就任。田嶋株式会社/1899年、繊維を主体とした貿易商社としてスタート。会社創業110周年の2009年に美容&健康分野を新設。オリジナルブランドのスキンケア「PLUSUI(プラスイ)」を開発販売。同ブランドでナチュラルミネラルウオーターも販売47

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